2012/08/25

CARRERA Phibra 2

エロい自転車のお話。
個人的にこの写真、物凄く好きです。カッコイイですよねぇ…。
彼のブログにはこういう写真が沢山載っています。

 このフィブラ2、名古屋サイクルBBQを一緒に企画したつっち(@tsucchi997)の自転車です。元々は6700アルテで組まれていたのですが、最近6770Ui2で組み直して”電動ピスト”なる造語を作ったことで一部では有名だったりします(;^ω^)


 フィブラ2は見てわかるように、非常に特徴的な形状を持ったバイクです。極太のフロントフォーク、弓なりのトップチューブとシートステイなど、見た人間に強烈な印象を与えます。形状は好みが別れるところでしょうが、こういったマッシブなバイクが好きな人にはたまらないデザインだと思います。



 ディーテールを細かく観察していくと色々な事が解ってきます。ダウンチューブとBBは剛性を重視していますが、ヘッド付近でダウンチューブを曲げることでフロント部分での振動吸収性を向上させています。一見、ただ太いだけに見えるフロントフォークも、よく見るとスペシャライズドのルーベSL3と同様の理論に基づいたボックス形状となっていることが解ります。スペシャライズドではエラストマーを入れている部分にカーボンを詰めるとこのフォークになる…と僕は考えています。チェーンステイとBBの接合部を一度絞ることで、リア三角にキャノンデールのスカルペルのような柔軟性を与え、ベンドしたチェーンステイとトップチューブが板バネのように動いてフレーム全体に振動を分散させるのでしょう。シートステイにも応力ベクトルの軸をズラす工夫が見られ、高い振動吸収性を狙って設計されていることが解るフレームです。

 一見、デザイン優先で設計されているように見えますが、その奥には色々なトレンドが盛り込まれていることも解る面白いフレームです。

 乗り味はシットリしています。この形状だとかなりの剛性感があってもおかしくないのですが、使用しているカーボン繊維のグレードを落としている(低い弾性率のカーボン繊維を使用している)のか、本当にマイルドな乗り心地です。イメージとしては、パイプの太さで稼いでる感じ。昔のアルミフレームのような設計思想です。かといって、剛性不足を感じることは全く無く、加速するときは重厚感のある”ドンッ”というイメージを持って進んで行きます。柔らかすぎるカーボンフレームはムチのようにしなっていくため、常にコントロールする必要がありますが、そういう不安定さは全くありません。

 パリっと走らせたいのであれば硬めのホイールを。マイルドに走りたいのであれば柔らかめのホイールを履かせられるオールマイティーなマルチプレイヤーだという印象を受けました。ホビーライダーには非常に扱いやすい性格だと思います。


 最後に、F-Engineering GmbH.のステッカーを貼ってくれた写真をw。ありがとうございますw。

 ちなみに、上の写真にある911にも乗せて頂いたんですが、走りの質感の高さに衝撃を受けました。今までの既成概念、全てが覆されました…。車好きと呼ばれる人達がポルシェを礼賛する意味がちょっと解った気がします。いつかは自分でも所有して、運転してみたいですねぇ…。

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