2012/10/31

ランス・アームストロングのドーピングスキャンダルを考える。


大層な事を書いていますが、自分の考えを整理するための記事です。
一部の方は非常に不快だと感じるかもしれません。

非常に問題のある内容だということは自覚しています。


1、ランス・アームストロングはドーピングをしていたか?

この点に関しては、以前から僕は「ランス・アームストロングはヨハン・ブリュイネールと共謀し、USPSとしてチームぐるみでドーピングをしている。」と言ってきました。その根拠は以下の通りになります。
・ディスカバリーチャンネル時代も含め、USPSから離脱した選手は皆一様にドーピング検査に引っかかっていること。
・ドーピングで捕まった選手の殆どがEPOによる陽性反応を示していること。
・レース期間中、ランス・アームストロングは他者と殆ど関わらないこと。
・ヨハン・ブリュイネールはONCE出身であり、ONCEの監督であったマニョロ・サイスはドーピング関係のスキャンダルで非常に有名であること。
・フェラーリ医師とアームストロングが繋がっていたこと。

こういったことを考え、最初は”アームストロングの速さにアシストがついて行けない為、アシストにドーピングさせていた。”と考えていたのですが、アームストロングの心臓が肥大していることを考えると本人もやっていただろうと思っていました。

さらに、皆が言っていることではありますが、アームストロングがいつも「一度もドーピングチェックには引っかかったことが無い。だからクリーンだ。」と会見で述べていたのにも違和感を感じていました。

2、ではどうやってドーピングチェックを切り抜けたか?

あくまでも僕の推測にすぎないのですが、”基本的には濃度のコントロールに徹していたのだろう。”と考えています。サンプルの検出は吸光度を求める事によって濃度を分析し、それが存在するか否かを判断するはずです。全ての検査には検出限界というものが存在するため、巧妙な手口で検出限界ギリギリの値を狙ってドーピングをしていたはずです。もちろん、マスキング剤やカウンターマスキング剤も同じように、最終的には使用した全ての薬物が検出限界を下回るレベルでコントロールされていたと考えられます。

個人的に気になっていたのは、サドルの股ずれの為に使用された副腎皮質ホルモンを含むクリームで陽性になった件でした。何年だったかは忘れてしまいましたが、尿から副腎皮質ホルモン(いわゆる広義のステロイド)が見つかったという件です。すぐにUCIにアームストロング側はクリームのせいだと釈明し、それが認められました。

が、僕の記憶ではランス・アームストロングが股ずれを現役中に公言したことはありません。コンコールライトに拘っていた人間が股ずれを起こす確率って…と思っていました。フィニョンが股ずれで苦しんだ末、レモンに負けた話や、近年でも股ずれが原因でリタイヤする選手が数多く存在します。そして、そういった選手たちは股ずれで苦しんでいることを必ず何処かで公言しています。さらに、”股ずれ治療用のクリームが尿から検出される。”というのは中々変な話であることは男性ならちょっと考えると解るのではないでしょうか?股ずれを起こす場所と性器は物理的に離れた位置関係にあります。

3、どうして10年も前の事が今更問題になったか?

これには諸説あるようです。

・アームストロングがLIVESTRONGを通じてかなりの額を着服していた。
・USPSはアメリカの郵便局であり、公庫からお金が出ていた。その不正使用が問題となった。
・ランディスが騒ぎすぎたw。

最終的には、競技的な問題(USADAやUCI)よりも、FBIやCIAといった特殊機関が動く必要のある経済的な問題が大きくなってしまったというのが真相だと考えています。
実際にドーピングコントロールで陽性が出たことが無いのに処分されるというのは非常に奇妙な話であり、世界的にもそう言われていますが、結局はもっと大きな問題を引き起こしていたということでしょう。
真相は数年後にならないと解らないでしょう。僕たちは生暖かく見守るだけです。

4、フジワラはどう考えているか?

・アームストロングの残した結果に対しては素直に評価しています。今も彼が僕のヒーローであることは否定しません。

・金銭的な問題に関しては”残念”の一言に尽きます。正当な裁きを受けるべきです。

・ドーピングに関しては、「僕はドーピング擁護派なので、別に良いじゃん。」と。「ドーピングはロバを駿馬には変えない。」という有名な発言がありますが、その通りでしょう。ドーピングでロバが駿馬になるなら、僕もやってますw。

・ドーピングの危険性に関しては諸説あるところです。こういった話を学ぶ為、僕は大学に入学しました。ぶっちゃけて言えば、EPOはオレンジジュース並に安全です。短期的に見れば。そうじゃなきゃ、病気の治療には使えません。が、度を過ぎると害があるのは事実です。しかし、(健常者に)害の無い範囲で投与されるのであれば問題は無いでしょう。そういったことをキッチリとモニタリングしてドーピングを行なっているのであれば、僕は認めても良いと思うくらいです。


5、実際、ドーピングって効果あるの?

ドーピングってどんだけ効果あるの?と思う人には、めちゃくちゃ簡単なものを紹介しておきましょう。
もし、自分で試してみるのであれば、必ず容量を守って使用し、身体の異常に注意するようにしてください。
ドーピングの怖いところは、薬で辛さがマスキングされることです。簡単に身体のリミッターがブチ切れます。死にます。
異常があっても僕は何も責任は取れません。

・市販の風邪薬を”風邪を引いていないとき”にカフェインと一緒に服用する。(興奮剤)

・気管支拡張剤を吸引する。or 喘息治療用の気管支拡張薬を服用する。or 飲む咳止めシロップを服用する。(気管支拡張剤)

この2つは割と効果が解りやすく、手に入りやすい薬(身の回りに蔓延している)でもあります。一度、禁止薬物リストに載っていない薬を見てみると解りますが、驚くほど選択肢が少ないことが解るはずです。市販薬の半分以上はドーピングチェックに引っかかります。



と、賛否両論あるでしょうが、僕の意見を纏めてみました。

0 件のコメント:

コメントを投稿